東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】ダイコン多様性研究コンソーシアム(コアSSH)・小学生向け自由研究のヒント(8/18)

2012年8月18日 (土)

 7/30にもお知らせしましたが、8/17-18のダイコン多様性研究コンソーシアム(コアSSH)に引き続き、「小学生向け自由研究のヒント」ということで、石川県立小松高等学校・寺岸先生、福島県立福島高等学校・橋爪先生、石川県立翠星高等学校・大丸先生と3校の高校生がmainで、こちらはサポーター的な形で、出前講義。小松高校からは、加賀野菜などを中心とした、野菜類の形態観察、顕微鏡観察。さらに、SSHの横浜での発表会でポスタープレゼンターションしていた「レインボーフラワー」も。形態観察には、加賀野菜、ハマダイコンの鞘を使ったりして、特色を。福島高校は化学系の実験。色素を使って、pHによる変化、ラーメンの染色。科学が苦手な渡辺には、へーーーと思うような。翠星高校は、糖度計を利用した、果実の部位と糖度の関係。それぞれの高校の特色が出た出前講義でした。

 何より最初にダイコンの仲間はというので、クイズも。また、クイズの正解者にプレゼントが。。。この手は、科学者の卵の講義などで渡辺もよく使う手段。子供たちはとても気合いを入れて考えていたのが、印象的でした。

DSCN3436.JPG 大学で使う顕微鏡での形態観察では、バナナの繊維、シーチキンを。繊維の中の維管束が見えたり、筋肉の模様が見えるというのは驚きのようでした。また、色素の色をいろいろなものを加えることで変化させることができることにびっくりのようでした。さらに、果実を食べるとき、どの部分がおいしいというか、甘いというか。これから、他の果物を食べるときに応用出来るのでは。ダイコンの鞘から取り出した種を集めて、秋にまいて、育ててみようと。とても熱心にやっている小学生に感動するとともに、そうしたことを引き出している、高校生の力量はすばらしいものを感じました。このコアSSHがダイコンから他の領域に広がるという水平展開と小中高大という縦への展開。これがうまく組み合わさることでより大きな発展になるのではと。これからがさらに楽しみになってきました。

DSCN3439.JPG 渡辺はこうした企画をサポートしながら、必要に応じて、コメントしたり、こんなことですよと。最後に話す機会を頂き、これからの科学にとって、小さな時代にどれだけ自然を観察するかという観察力がより大事になると。機会はどんどん進化しますが、違いを見つけ出すのは、やっぱり、人間の目だともいますので。

DSCF4950.JPG 今回の企画と実施頂きました、関係の高校の先生方、何より生徒さんたちにお礼申し上げます。

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 わたなべしるす

 PS. 出前講義終了後に、関係の先生、生徒さんたちと、鹿児島名物「シロクマ」。名前を聞くことはあり、小さなカップのものは食べたこともあったのですが、本物は初めて。感動でしたが、すごいというか、何とも言えない迫力でした。

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